標高差:817m
累積標高差:933m

2013年08月10日(当時64歳)


日本二百名山に戻る

岩手県奥州市胆沢区若柳
コースタイム:8時間01分
登り:3時間48分下り:4時間11分(下山終了時は真っ暗になった。)
ウィキペディアから
  ブナの原生林に覆われ、山腹には小沼が多く分布しミズバショウや高山植物も豊富。 東麓の尿前川の渓谷は無数の滝をつくり、とくに紅葉期は美しい。 月山、八甲田山とともに残雪の多い山で、登山路は北東麓の夏油温泉からのコースが変化に富んでいる。 頂上からの展望は雄大で八幡平、岩手山、早池峰山、鳥海山、月山および飯豊山など東北の主な山々が遠望できる。 標高と比較して高山植物が豊富である。  中腹にある中沼と上沼は雪解けから盛夏まで高密度に湿性植物が咲く。 山頂直下の姥石平は6月上旬から晩夏まで広大なお花畑を展開する。 焼石沼周辺のミヤマキンポウゲのお花畑や、焼石沼上部のお花畑も優れている。
東北地方トップクラスの花の山である。
Road Map :東北道を水沢ICで下りて、R397を西進し、石淵ダム近くから尿前林道に入る。
Route Map:尿前林道終点から山頂を往復する。下山時はナイトハイクとなってしまった。
日本二百名山』  登山道の大半が湿原帯、標高の割りに行程が長過ぎる。
今日の温泉
  比較的涼しい山歩きとは言え、2山分の汗を掻いている。 早く温泉に行かないと閉まってしまう可能性が大であり、入浴無しで寝たくはない。
  幸いにも尿前林道入口から直ぐの所に温泉が2つあり、1つに飛び込み、5百円払うと百円を返してくれた。 18時を越えると4百円と安くなるらしい。 掛け流しの良い温泉だった。
今夜の寝床
  カーナビに案内され五葉山に向うが、途中にあった道の駅、種山ヶ原
ぽらん”で車中泊とする。 田舎の道の駅らしく、土曜日の夜なのに車がほとんど居らず、静かに眠ることが出来た。 ここは標高が高いのか、暑くてエアコンを付けることは無かった。
−−− 登山口 中 沼 上 沼 銀明水 泉水沼 焼石岳
登り 11:32 12:12 12:38 13:32 −− 15:20
下り 19:33 18:45 −− 17:23 −− 15:22
当日の移動
  栗駒山登頂後は直線距離たった23kmの焼石岳登山口に向うが尿前(しとまえ)林道の入口が判らず、
登山口までの移動に2時間半も掛かってしまった。 実は一番最初に林道入口を見付けていたのだが、余りにも山頂から遠かったので、もっと近い林道入口を探してしまったのが失敗の元だった。 尿前林道の入口は一ヶ所しかない。 尿前林道は全線、地道であり、路面も結構荒れているが、普通車でも大丈夫だった。
115焼石岳 (1,548m)
2013年度の東北の山遠征
登山道に入って車のロックを忘れたのに気付き、
引き返してロックし、再出発する。
荒れた尿前林道を走り抜け、林道終点駐車場に着く。 先行車は6台
停まっていたが、この時間ではハイカーは全て出発を終えている。
奥の小屋はトイレか。 11時32分、遅い時間の出発となってしま
った。 ここの標準コースタイムを知らないので、下山時に暗くなっ
てしまわないか心配だった。
登山道はしっかりと整備されており、歩き易い道が続くが、
早く標高を稼ぐ急登りになって欲しい
濃い樹林帯の中、フラットな道が続く。 最近の雨のせいか、
湿原の様になっている。 気温は高いが風が吹き抜け、今の所涼しい。

40分にて ”中沼”に着く。 ここまでは緩やかな登りであり、登山口から
0.8km、銀明水まで2.7kmの表示がされていた。 山頂までの
距離ではなく、銀明水までが2.7kmであり、山頂までの遠さが
伺い知れる。

登山道を塞ぐ様に杭が打たれた階段道を登って行く。
”中沼”の岸ぎりぎりの登山道を進む。
”中沼”を見ながら進んで行くが、沼と言うより立派な大きな池だ。
本来、高温下の歩きとなっているはずであるが、
曇り空と吹き抜ける風で歩き易い気候となっていた。
”中沼”の縁歩きを終えて振り返り見る。
一面のお花畑であったが、感動する程のものではなかった。
最近、感動する程のお花畑に出合っていない。
この辺りまでは良く整備された道だったが・・・
そして再び湿原帯に入り、登山道の殆んどで沢水と
絡むことになるが、靴を濡らすことはなかった。
沢沿いの道となり、耳に心地良い沢音を聞きながらの歩きとなるが、
未だ、標高を稼がせてくれない。
増水時なのか、何時もこうなのかは判らないが、沢を縦に渡渉する。
濡れ石で足を滑らせない限り、靴を濡らすことはなかった。
”中沼”から0.8kmで
”上沼”に着く。
1時間06分にて ”上沼”に着く。 ここも予想より大きな沼だった。
周辺の山々はガスに覆われ、今日の山頂での展望は望めそうにないことがはっきりして来た。
二百名山のスタンプだけでも貰いに登ろう。
”上沼”以後、登りが始まったが、まだ大した登りにはならない。
この周辺の登山道にも沢水が流れており、
沢水に始まり、沢水で終わりそうな登山道である。
”つぶ沼”とは何処に行く道か知らないが、
笹が濃く良い道には見えなかった。
渡る沢の水もどんどん綺麗になってきた。
2時間丁度で1つの目的地である ”銀明水”に着く。
休憩広場になっており、ベンチも整備されていた。
チョロチョロと出ている ”銀明水”を飲んでみる。 2口目は喉を通
らない程冷えた清水であり、水の美味さよりも冷たさが美味しかった。
ステンの手作りのひしゃくはずっしりと重く、溶接のビードは
素人丸出しの俺より下手糞な鳥の糞状態だった。 笑)
”銀明水”は単なる通過点でしかない。
全行程6.2km、後まだ半分近く、
2.7kmも残っているのだ。
登りに焦っていた関係で登り方向の ”避難小屋”まで行ってしまった。
登山道に戻り ”銀明水”の直ぐ近くの ”避難小屋”を見る。
登山道は ”銀明水”を過ぎてからきつくなってくる。
ヌルヌルと滑る斜面を登り切ると、滝音(大きな沢音)が聞え出し、
小さな滝の水が残雪に吸い込まれていた。
残雪の下は沢水で溶かされており大きな空洞になっており、潜り込みたい衝動に駆られる。
これを登り切れば山頂かもと頑張っていたが、下山して来た
おばさん連中に 「山頂はまだまだよ!」 と軽く言われてしまった。
この山では沢水と中々縁が切れない。
標高を稼ぐ毎にガスは濃くなり、肉眼でも ”泉水沼”の端は見えなかった。
日暮を考えると休憩している暇は無く、先を急ぐ。
山頂への登りと信じて頑張った
先は ”泉水沼”だった。
ガスの中に薄っすらと標識が見えて来た。 あれが山頂標識であって
欲しい。 休憩無しで登り続けて、最大の御褒美が、このガスだ。
山歩きばんざーい!”なんて楽しい遊びなんだ。
初日にして2連敗は自分で掘った墓穴なのだ。
二つ目の長い登りを消化して行く。
今度こそ山頂への道だろう。
写真に撮る物が何も無いので ”ボー!”としている三角点でも撮っておく。
何も見えないので居てもしょうがない、休憩2分で下山に入る。
3時間48分にて ”焼石岳”(1,548m)に着く。 ガスで何も見えな
いので何とも言えないが、焼石岳の名前から荒々しい山を想像してい
たが、只、行程の長いだけの山だった。 4年前、栃木の山友から送
られて来た写真は富士山も見える見事な展望であったが、見事な展望
を得る為に再訪することは無いと思う。
お花の季節は過ぎている様だが ”ツリガネニンジン”が
少し残っていて、好きな花なので撮っておく。
登り時に撮った同じ場所を下り時にも撮っておくが、どちらから
撮っても同じ様なものだった。 でも、こんな道、好きだなー。
”荒沢”を登山道としているので、
沢歩きが多いのはしょうがないか。
尿前林道入口から近い ”ひめかゆ”温泉で汗を流す。
18時以降の入浴料金は400円に安くなっていた。
温泉の湯気でカメラのレンズが曇ってしまった。
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栗駒山 焼石岳 五葉山 八甲田山 十二湖 白神岳 岩木山 八甲田山 早池峰山
焼石岳はこんなもんじゃない
  栃木の山友から'09年に送られてきた山レポを見ると、ツブ沼登山口から登られており、登り:1時間37分、下り:1時間18分で消化されている。 足の早い彼であるが、ツブ沼登山口の方が圧倒的に距離が長く、俺から見ると信じられないタイムだ。 送って貰った山レポから勝手に作ったを
HPにリンクしています。 参照下さい。
やけいしだけ
登山道で見掛けた花々。
4年前の2009年5月16日に栃木の山友が焼石岳に登られた記録を小生がまとめてみた。
ツリガネニンジン
さっさと下山するだけであるが、登り時よりガスが切れて来て
周辺が少し見える様になって来た。
ガスが切れて来たとは言え、遠くまでの景観は見えなかった。
登り時にはガスで良く見えなかった ”上沼”の池塘に戻って来る。
沢の様に水が流れる登山道に戻って来る。
ナイトハイクになってしまった
 19時過ぎには登山道は真っ暗となり、ヘッドデンを取り出すが、ライトが点かない。 電池は取替えて、こんな時に備えて置いたのだが、ザックの中でSWでも入ってしまったのか。 真っ暗の中、扱けない様に気を付けながら下るが、余りにも暗くて見えなくなって来たので、又、携帯電話の明かりにお世話になる。 駐車場に戻れたのは19時33分だった。
 駐車場に戻るとデカイ薮蚊の群れに襲われ、車の中にも一杯入ってくる。ここの薮蚊は恐ろしい程に飢えていた。
ガスがすっかり切れて遠くの山まで見える様になって来たが、
半面、日暮れも近付いて来た。
登山道は ”荒沢”に入り、水が流れる様になって来た。
”避難小屋”付近の渡渉地点を渡り
”荒沢”の登山道に入って行く。
”上沼”まで戻って来る。
お花畑が広がる ”中沼”まで戻って来る。
2024年2月17日改定

〔参考〕”焼石岳”の名誉回復にネットから晴れた日の写真を探して来た。
初夏の ”中沼”の写真だと思う。 こんな晴天時に登りたかった。
”荒沢”と平行して続く登山道と思われる。 周辺にはお花が点在している。
”上沼”から ”焼石岳”に至る景観。 ”焼石岳”の山容は一度も見ることがなかった。
晴れた日の ”焼石岳”(1,548m)山頂風景。 実際に見たのは山頂標柱だけだった。